実家相続の危険

実家相続の危険

実家相続の危険

 

 

「うちは財産なんて土地と家ぐらいだから遺言なんて必要ない」といった趣旨の意見をよく聞きます。

 

経験上、危険度では上位に該当します。

 

相続財産の大半を、実家である不動産が占める家庭は多いですが、不動産は分けるのが困難なためトラブルに発展しやすいのです。

 

例えば、お金であれば3人の子供に500万円づつ分けることは容易ですが、実家となるとそうはいきません。

 

だったら、仲良く1/3づつ、土地と建物を共有したらいいのではと思われるかもしれませんがこれは一番の悪手です。

 

仲の良い兄弟3人であれば、生存中は上手くいく事例もあるかもしれません。しかし、今度は兄弟がそれぞれ亡くなったときにはどうでしょう。

 

兄弟にそれぞれ配偶者がいれば、兄弟の相続に関してその配偶者が相続人となり実家を共有する事態が起きます。例えば兄の妻と、弟の妻と、妹の夫が実家を共有するという異常事態が起きてしまうのです。

 

兄弟3人の配偶者通しはもはや他人です。トラブルが起きないわけがないのです。

 

 

円満な相続を望まれるのであれば遺言による事前の準備が大切です。